丸本莉子Next Break Special



2015年6月、ビクターエンタテインメントの新レーベル“AndRec”より国内初のハイレゾ配信でデビューを果たした話題の新人・丸本莉子。2011年に広島より単身上京。家具なし、仕事なしの東京生活の中で、ホームシックにかかった時に生まれた曲だという「ココロ予報」。その後、広島のテレビ番組のテーマソングとして起用され、たちまち話題になった曲だ。そんな、シンガー・ソングライター丸本莉子に、個性的な声の魅力から「ココロ予報」の誕生秘話、デビューまでの道のりをインタビューした。

 

―― 声にとても特徴がありますよね。一聴しただけで引き込まれてしまうというのが率直な感想です。

 

小さいころから声が低くて、男の子に間違われた事もありました。小学校低学年の時だったと思うんですが、父親に「お前の声はカエルみたいな声だぞ!(笑)」と言われたので、録音してみた自分の声を聴いて軽くショックを受けました。

 

―― 自分の声って聴くと、どこか不思議な気分になりますよね。

 

そうですよね。それで自分の声にショックを受けてコンプレックスは抱えつつも、音楽への情熱が勝っていたので、高校2年生から音楽活動を開始しました。卒業する頃には「声が個性的でいいよね」と言われる事が多くなってきて、だんだんと声に自信が持てるようになってきました。

 

―― 丸本さんの音楽の原体験はどのあたりからはじまっているのでしょう?

 

幼少期は母親の影響で、松田聖子さんの曲を無意識のうちに口ずさんだりしていたと思います。最初に買ったCDはSPEEDのアルバムやモーニング娘。のシングルです。

 

―― 今回、事前に丸本さんの曲をいろいろと聴かせていただきましたが、どの曲もメロディアスでキャッチーだなと感じました。誰かの影響を受けているっていう感じがしないんです。

 

いわゆるJ-POPの影響は受けていると思いますが、一人のアーティストにのめりこむというタイプではなく、良いなと感じる曲を無意識に吸収するタイプなのかもしれません。

 

―― 広島のご出身ということですが、どんな形で音楽活動をスタートされたのでしょう?

 

中学2年生の時に選択授業で、体育と音楽があって、音楽を選択すれば「バンドができるかもしれない!」という事で音楽を選択しました。そこで、初めてギターと出会い、音楽活動を始めました。周りにピアノをやっている友人はいましたが、ギターを弾く友人がいなかったので、「これはギターを弾けたら、かっこいいぞ!」という単純な動機で始めたんです(笑)。

 

―― オリジナル曲を作り始めたのはいつ頃でしょうか?

 

初めて作ったのは高校1年生の時でした。他のアーティストの曲をカヴァーしていた時、自分の心境にぴったりとハマる曲がなかったので、オリジナル曲で自分の心境を表現したいと思った時に出来たんです。タイトルは「あなたの夢を見た日には」という、もろに失恋の曲なんですけど(笑)。

 

―― 高校を卒業してからも、地元広島での活動を続けていたんですよね?

 

そうですね。高校を卒業したらデビューを目指して東京に上京したいという野望もあったのですが《そんなに世の中甘くない!》という事で、地元で仕事をしながら音楽活動を続けていました。その間、少しずつですが、ラジオやテレビに出させていただくようになりました。

 

―― メジャー・デビュー曲「ココロ予報」について聞かせていただきたいのですが、この曲はもともと、広島ホームテレビの番組「雨のち晴れ」の主題歌として起用されて話題になった曲ですよね。

 

2011年に東京に上京したんですが、1か月くらい経った頃に自分の思い描いている理想と現実のギャップに苦しみ、早くもホームシックにかかってしまい、そんな時に生まれた曲です。この曲を起用して下さった番組のテーマが「雨のち晴れ」なので、“私にとっての「雨のち晴れ」というのは何だろう?”と考えた時に生まれた曲が「ココロ予報」です。

 

―― 上京して、ホームシックにかからなければ生まれなかった曲だったわけですから、東京に上京してきて良かったですよね。この曲はその番組を通じて、広島で話題になったわけですが、聴いた方からさまざまな感想が届いたんじゃないですか?

 

東京に出てきてからこの番組の主題歌のお話をいただいたせいか、肩に力が入りすぎて、格好つけた言葉を選んで詞を書いたので、プロデューサーさんから「ありのままの自分の言葉で書いて欲しい」と言われまして・・・・。そこで、自分を励ますつもりで書いたのがこの「ココロ予報」でした。広島にいた時は、誰かを励ましたいという姿勢で曲を作っていましたが、この曲に関しては、完全に自分を励ますつもりで書いた曲です。それにも関わらず、聴いて下さった方が「この曲に励まされました」という感想を下さって、私自身が逆に励まされたような気持ちになりました。それから、曲作りに対する姿勢に変化が生まれたような気がします。

 

―― 2015年6月10日に国内初の「ハイレゾ配信デビュー」という、インパクトがありますよね?

 

何よりも、“国内初”という響きがいいですよね(笑)。デビューするなら何か新しい事でデビューしたいという思いがありまして、スタッフから「ハイレゾ配信でデビューはどうですか?」というアイデアをいただきました。“声に特徴があるので、この声をよりリアルに体感してもらえるハイレゾがいいのでは”という理由だったそうです。

 

―― いきなり、ハイレゾのチャートで1位獲得したそうですね。

 

いろいろな方が応援して下さっているというのがよくわかりましたし、何よりも広島で応援して下さっていた方が喜んで下さったのが嬉しかったですね。うちの母親はかなり天然な人で、「メジャーってよくわからないけど、すごい事だという事はわかった」と申しておりました(笑)。

 

―― YouTubeで丸本さんがハイレゾ体験した時の映像を見たのですが、実際、体験してみていかがでしたか?まだ体験をしたことがない方に向けて、言葉でハイレゾを表現していただけますか?

 

最近、ハイレゾプレーヤーで毎日音楽を聴いているうちに違いがわかってくるようになりました。音にこだわりを持てば持つほど、その上にもっといい音があるんだという事がわかっていただけると思います。私の特徴のある声もよりリアルに体感できると思いますので、ぜひハイレゾ体験してもらいたいです。

 

―― また、先日は5,000人の観客の前でライブをされたそうですね。

 

昨年も3,000人近くのお客さんの前で歌わせていただき、その時は緊張してお客さんを見る余裕もなかったんですが、この1年いろいろなライブを体験したおかげで、今年はお客さん一人ひとりを感じる事ができました。このライブの時に「ココロ予報」のPV撮影をさせていただいたのも良い思い出になりました。

 

―― 7月8日には「ココロ予報」の配信シングル、8月、9月にもリリースが予定されていますね。

 

8月に「やさしいうた」というタイトルの配信シングルが発売になります。この曲でさらに私の声というのを知っていただきつつ、9月にはミニアルバムが発売になりますので、私の曲の魅力なども知っていただけると嬉しいです。

 

―― あらためて読者にひとことお願いします。

 

「カエルの声」と言われた私のこの声ですけれど(笑)、そういう意味では唯一無二の声ですので「声」そのものがアピールポイントです。詞は、すべての曲にストーリーがあるので、1曲1曲、短編小説を読むような気持ちで、楽曲は周りのアドバイスをもらいながら、これまで以上に私の声の魅力を引き出すメロディーを作っているので、これからみなさん是非ご注目ください!

 

―― 最後に2つ質問、まずはよくある「無人島質問」です(笑)楽器以外で何かひとつだけ持っていけるとしたら、丸本さんは何を持っていきますか?

 

何を持って行くかなぁー。私はやっぱり父親か母親、もしくはその時に好きな人。そこで私が人類を作っていく!(笑)

 

―― 人類を作っていくってなかなか頼もしい答え!! もう1問、最近のマイブームは?

 

最近フットサルをはじめたんです。いままでバレーボールをずっとやっていたので、足を使うスポーツが苦手だと思っていたのですが、やってみると意外に楽しくて。今度試合に出てみたいです!!